地域の特産物を次世代へつなぐ架け橋に
農業に関心を持ったきっかけ
大学時代に出会った、ある農村で働くフィリピン人女性の「Money can’t eat(お金は食べられない)」という言葉に感銘を受けました。「お金がある」からではなく、「誰かが作ってくれている」から、食べ物を手に入れることができる。そんな当たり前のことが衝撃的で、農業に関心を持つようになりました。
朝来市を選んだわけ
農業への道を志す中で、無料で滞在でき、農業研修を受けられるプログラムがあったことが、朝来市を選ぶ決め手になりました。朝来市にある農場に滞在し、朝来市の特産品である「岩津ねぎ」の生産を手伝いながら、先輩移住者たちと交流を深めていきました。
岩津ねぎ農家として
「岩津ねぎ」は、朝来市が誇る特産品です。毎年4月に種まきを行い、収穫は11月下旬から3月の期間に限られており、その希少性から「幻のねぎ」とも称されています。太く長い姿が特徴的な岩津ねぎは、白ねぎと葉ねぎの兼用種で、青葉から白根まで全てが食べられるの特徴です。なかなか生産が安定しない作物ですが、将来的には京阪神の量販店にも安定的に「岩津ねぎ」を陳列させるようにしたいと思っています。
また、岩津ねぎ農家として、先輩たちがつないできたことを次の世代につなげられるように、農業に参入しやすいモデルを新規就農者が主となって作ることで、岩津ねぎの歴史を未来へつなぎたいと考えています。