祖父母の畑を受け継ぎ、育てる島の野菜
移住のきっかけ
夫の私は洲本市五色町都志(つし)の米山地区で生まれ、大学進学と同時に神戸へ。
当時は就職氷河期と呼ばれた時期で就職活動がうまく進められなかった中で、親戚などから「農業を仕事にしてみては」とアドバイスを受け、「とにかく一度やってみようか」という気持ちで卒業後にUターンで洲本に戻りました。
神戸市出身の妻は大学の農学部に進学し、JA淡路日の出への就職を機に淡路島へ。その後、洲本市地域おこし協力隊の隊員として就農支援などに携わっていました。
洲本での農業
地元へ戻り、「うしろ農園」を経営しています。
農園の借地を含めた約2町(約6000坪)の土地は、もともと祖父母がイチゴや米などの栽培を行っていた場所です。祖父母が農業に取り組んでいる様子をずっとそばで見て育ってきましたが、私は農業のことが何も分かっていなかったので、Uターン後に約1年間の研修を受けてから本格的に就農しました。
妻はもともと自然に囲まれながら農業などに従事したいと考えていたようで、今はいっぱいの自然に囲まれながら農作業をしてくれています。
洲本での暮らし
妻は海も山も川もあるこの地区の環境がとても合うようです。
子育ての面では、近くに「五色すこやか子育てセンター」があり、一番下の子はまだ就園前なので、よく通っていますよ。上の二人は保育園に預けていますが、すぐそばなので助かっています。近くにある「高田屋嘉兵衛公園 ウェルネスパーク五色」にもよく行きます。子どもたちは思う存分遊べますし、私たちも日帰り温泉施設でリラックスしていますよ。
一方、商業施設や病院は市街地に多いので、やや距離があります。毎日の買い物などは多少不便を感じる部分がありますね。
うしろ農園について
2021年に、それまでメインだったレタスからタマネギの栽培にシフト。
11月から新タマネギ、6月から中生(なかて)・晩生(おくて)タマネギを出荷しており、7〜8月にはタマネギ畑の土づくりにもつながるホワイトコーンも収穫。米の栽培も行っています。最近はオンラインショップでの直販をスタートしたり、SNSなどを通して野菜の生育状況や畑仕事の様子を配信したりしています。
「おいしかった!」といった返信や、わざわざインターネットで調べて足を運んでくださるお客様も増えてきて、とても励みになっています。
移住希望者へアドバイス
「うしろ農園」では移住して就農を考えている方の農業体験は大歓迎!妻は洲本市地域おこし協力隊での経験もありますので、就農に向けた具体的な相談にも乗れると思いますよ。
また、移住や就農は新しい環境でのチャレンジになるはずです。そこで大切なのは‟熱意”。夢や目標に向けて前に進んでいくためには、多少の苦労や挫折に負けない‟熱意”が必要です。
私たちもみなさんの移住や就農をできる限りサポートして、応援させてもらいます。
一緒に頑張っていきましょう!
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